償い

ウソを言ってしまったら

マコトで清めなければならない

過ちをおかしてしまったら

真心で償われなければならない

人の定めとして

<Poem No.2020-264>未来

近い未来より

遠い未来を

なぜ人は 望むのだろうか

近い恋人より

遠い恋人を

なぜ人は 愛するのだろうか

現実をつくるのは

未来ではなく

現在だというのに

交換する意志

語らいの場で

交換するのは意志

立ち現れてくる姿を

言葉によって

静かに描写する

そして それを 書き留めるのだ

<Poem No.2020-153>ほつれた いと

大きな問題は

誰の目にもつく

小さな問題には

気づかない者が多い

大問ではなく 小問に向かうこと

ほつれた いとや

欠けた器

間違いのはじまりは

それを見過ごすことにある

<Poem No.2020-201>完全な姿

人は 神さまのように

「完全になりたい」

「全き存在になりたい」と願う

完成されている と云うことは

安定した心であること

君の御心のように

<Poem No.2020-191>風車

草の原に寝転んで

大空を見上げる

草枕が青く匂い

虫の音が さんざめく

時は過ぐ

急いでいる人が

見落とした

風車が回る

ゆっくりと時が過ぎてゆく

風車のように